〈yoi〉7割以上が
生理のタイミングや
症状をパートナーと共有

【読者インサイト研究】データで読み解く生活者の本音 第

この連載では、様々な読者層を持つ集英社の各媒体で実施された読者アンケートから、マーケティング企画のヒントとなる「生活者のインサイト」をお届けしていきます。第2回目は、体・心・性の1万人アンケート「yoi  VOICE」から「生理のコミュニケーション」について。

これまであまり語られることがなかった「生理」ですが、ここ数年「生理の貧困」についての報道がなされたり、社会の意識が大きく変わってきました。個人差も大きい「生理」について社会全体で向き合うことで、生理が及ぼす身体的・精神的な症状や、また、それにまつわる様々な課題も可視化されるようになってきました。なかでも、あらゆる場面で生理に関する理解を深めるための「コミュニケーション」が、重要視されてきているとも言えます。

集英社yoiでは、10代〜70代まで1万人を超える女性への大規模アンケート※1を行い、家庭やパートナーとの間で生じる「生理」にまつわるトラブルやコミュニケーションについて調査しました。一番身近な存在である家族やパートナーと、生理についてどのように向き合っているのでしょう?

※1 『Seventeen』『non-no』『MORE』『BAILA』『MAQUIA』『SPUR』『LEE』『Marisol』『eclat』『MyAge/OurAge』の10媒体において、2021年2月にインターネットによるアンケートを実施。

7割以上がパートナーと生理のタイミングや症状をシェア

今回の大型アンケートの結果、パートナーがいる人の内76.6%が生理のタイミングや症状についてパートナーと共有していることがわかりました。そのコミュニケーション方法として最も多かったのは「直接伝える」でした。生理の話題について、多くの女性がパートナーとオープンに話していることがうかがえます。また、少数ではありますが、カレンダーや月経周期トラッキングアプリなどのツールを使って共有している人も見受けられました。

家庭内の生理ストレスは簡単にはなくならない

ただ、生理のタイミングや症状をパートナーと共有しているからと言って、生理にまつわるストレスがなくなるわけではありません。

生理の経験がないパートナーからすると、実際のつらさは想像がつきにくいもの。また、症状に個人差があったり、月によって程度が異なったりすることが理解のハードルを上げているようです。

「だるさや痛みが不定期なので、夫に生理のつらさが伝わりづらい」
「夫は生理の不調やPMSは、寝るか根性で治ると本気で思っている」
「イライラは私の性格だと家族から思われている」
「生理のつらさを夫が理解してくれないのが最大のストレス」

そして、たとえパートナーが理解を示してくれていたとしても、生理と精神的ストレスはどうしても切っても切れない関係にあります。

「私のイライラに夫は理解を示してくれるけれど、それでも申し訳なくなる」
「仕方ないよって言ってくれるけれど、生理前は気持ちが不安定すぎて、ちょっとしたことで泣いてしまう」

生理中にパートナーにしてほしいサポートは人それぞれ

パートナーにしてほしいサポートの約4割を占めたのは「症状を気遣って、いたわってほしい」でした。その他にも「家事をしてほしい」や「生理用品を買ってきてほしい」など具体的なアクションを求める人もいれば、「そっとしておいてほしい」と言う意見もありました。パートナーに求めるサポートは人それぞれであることがうかがえます。

生理期間中、パートナーや家族と良い関係を築くためには?

家族やパートナーに生理そのものの知識をもってもらう努力が、実際に効果的だったという回答は多く見られました。また、一度で解決しようとせず、根気よく続けて少しずつ理解を深めてもらうことが、いい関係づくりの礎になるようです。

・生理そのものの知識を持ってもらい、理解を促す:
「夫や子どもに生理についてきちんと説明したら、家事に協力してくれるように」
「パートナーに少しでもわかってもらえるように伝えた」

・相手に求めるアクションを具体的に提示:
「夫に肩揉みをしてもらう」
「出かけるのをやめて、おうちデートに切り替えてもらう」
「生理前は必ずイライラするので、夫には事前にお知らせしてそっとしておいてもらう」

また、自分自身を思いやることを心がけることで、少しでも生理期間を過ごしやすくしている方もいるようです。

・自分自身への思いやりを大切にしている:
「イライラしたらすぐに生理開始日を調べて、生理のせいだからと相手も自分も責めないようにしている」
「家族に頼れるときは一日中寝込んでいる」
「無理はしない。家事は最低限に」

生理だけでなく、体・心・性にまつわる社会全体の意識が確実に変化してきている今、yoiはこうした大規模なデータから読者一人一人の悩みや疑問の声まで丁寧な情報収集力を発揮し、課題解決に向けたコミュニケーションやアクションを発信しています。

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参考:
7割以上が生理のタイミングをシェア! 生理のこと、パートナーと話してる? 体・心・性の1万人アンケート「yoi VOICE ー生理のコミュニケーション編ー」

イラスト/pum
構成・文/浪花真理子

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