田中常務取締役がアドテック
の 「ブランドセーフティ」に
関するセッションに登壇!

2022年10月20~21日、東京ミッドタウン&リッツカールトン東京にて、マーケティングの国際カンファレンス「アドテック東京」が開催されました。2日間で来場者数は8000人以上、またその後のアーカイブ配信参加も含め、たくさんのセッションが盛況のうちに終了しました。

この中の公式セッションのひとつに、弊社の田中常務取締役が登壇。テーマは「ブランドセーフティは何を守っているのか~情報発信の自由と品位を検証」というものでした。

日本アドバタイザーズ協会の小出誠様がモデレーターとなり、三井不動産の松島佳奈様、ダブルベリファイの小松昇平様とともに、ブランドセーフティを中心としたデジタル広告市場の健全化、秩序の構築について語り合いました。

今回は、田中がお伝えした内容について、一部ご紹介いたします。

●集英社がブランドセーフティについて、どのような対策を?

まずは、それぞれの会社がブランドセーフティも含めて、アドベリフィケーションにどう取り組んできたかをお伝えしました。

集英社がアドベリフィケーションツールであるIASを導入したのは、2018年と比較的早い時期になります。広告枠のビューアビリティの強化を目指し、まずは数値を見える化することをめざしてのことでした。

時を同じくして、ちょうどデジタル広告における透明性について警鐘が鳴らされるようになり、世界広告主連盟(WFA)からは「グローバルメディアチャーター」というサステナブルなデジタル広告に向けての、守るべき8大原則が発表されました。この中には、「厳格なブランドセーフティの担保」「アドフラウドへの断固たる対応」と言った文言が並びます。

これをきっかけに、集英社も自分たちのサイトをより安心安全な、信頼できる場にしようと、ブランドセーフティの改善やアドフラウド除去などに力を入れるべく、本格的に取り組み始めました。


2021年4月に、ディスプレイ広告メニューにデフォルトでアドベリフィケーション対応することを開始。つまり、サイトを読み込んで、広告枠のブランドセーフティをクリアし、アドフラウド(人ではなくボットなどでのカウント)ではないことを検知した場合にのみ、広告を表示するという対策を取れるようになりました。

同じ年、出版事業者としては最速で、デジタル広告の品質を認証する機関として設立された「JICDAC(一般社団法人 デジタル広告品質認証機構)」にて、品質認定事業者に認定されています。さらに、アドセキュリティベンダーのジオエッジも導入して、AIで悪質広告のクリエイティブを排除することも昨年末より取り組んでいます。

●これからの課題と、デジタル広告の「当たり前」の変化

今回のセッションでは、ダブルベリファイの小松様から、守りとも言える「ブランドセーフティ」から、攻めでもある「ブランドスータビリティ」へ、という新しい概念についても解説がありました。

ブランドスータビリティとは、ブランドごとのニーズ、広告枠との関連、消費者とのエンゲージメントに基づき、掲載面の品質を高めること。デジタル広告の安全性や信頼性を高め、しかもより自然な形で広告に触れていただくことは、デジタル広告の健全な成長につながります。

「枠から人へ」と進んできたデジタル広告の世界ですが、今、また「人から枠へ」それも、「価値ある枠へ」という流れが出てきています。また、さらに掲載面の質もこれまで以上に問われることになります。

今、集英社で取り組んでいる感性ターゲティング広告も、まさに同じ考え方の中での取り組みになります。今回のセッションでは、改めてこれまでを振り返り、今後について考える良い機会となりました。ご一緒いただいた皆さまにも感謝しています。

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