マンガIPのビジネス活用に!「集英社少女マンガIPガイド」オープン

7月8日、少女マンガに特化したBtoBサイト「集英社少女マンガIPガイド」がオープン。「集英社少女マンガIPガイド」では、マンガ原作版権をビジネスに活用できる集英社の人気少女マンガのIP(知的財産)や、実際の活用事例について掲載。そのままサイトを通じて担当者へ問い合わせいただくことができ、企業様やブランドにとっての効果的なプロモーションやマーケティング施策の創出にお役立ていただけます。

「集英社少女マンガIPガイド」の目的や経緯について、本サイト立ち上げメンバーである大河をインタビュアーとして、旗振り役の鬼原に話を聞きました。

 

写真左)
集英社 別冊マーガレット編集部 副編集長 ライツ事業部ライツ推進課(IPプラットフォーム担当)兼務
鬼原 健
2006年入社。「りぼん」「Cookie」「別冊マーガレット」といった少女マンガ雑誌の編集者として、多くのベテラン作家の担当や新人の育成などに尽力。アプリの開発や運営の現場にも立ち会い、ITを活かした取り組みにも明るい。

写真右)
集英社 メディアビジネス部 IP企画プロモーション課 ライツ推進課 IPプラットフォーム担当
大河麻衣
デジタル広告を扱う広告会社にて、さまざまな広告主のデジタル広告の営業・プランニング・運用を担当。集英社には2017年に入社。主に漫画アプリの収益化や漫画を活用した広告施策の企画・進行を担当している。

”マンガIPコンシェルジュ”として企業様とのマッチング精度を高める

大河『集英社少女マンガIPガイド』でできることを紹介してください」

鬼原「集英社には『りぼん』『マーガレット』『別冊マーガレット』『Cookie』『ココハナ』『デジタルマーガレット』『マンガMee』といった少女マンガ雑誌やメディアがあり、数多くの人気作品があります。集英社が誇る少女マンガIPの中から、企業様のプロモーションやマーケティングにご活用いただける作品をまとめました。作品検索ではメディア化の種類や『ビューティー』『受験』といったジャンルや対象年齢などの情報もタグ付けされており、IPの属性も把握できるようになっています。さらには、これらIPをご利用いただいた活用事例も掲載しており、参考にしていただくことが可能です」

大河「サービスメニューには、どのようなものがありますか?」

鬼原「大きく分けて『マンガを利用した広告宣伝PR』『そのサービスのための完全オリジナル描きおろしマンガ・イラスト』『マンガを利用した商品化や商品のパッケージ利用』の3つがあります。その中で細分化しますと、店頭販促、モーションコミック化、SNS活用、ゲームのコラボ、官公庁や自治体の広報、小冊子やノベルティの作成といった様々なメニューを用意しています」

大河「どのメニューがクライアント様の目的に合っているのか、迷ってしまうかもしれませんね」

鬼原「そこはぜひ、お気軽にお問い合わせいただければと思います。担当している私自身、20年近く少女マンガの編集者として現場を見てきましたし、権利関係に強いメンバーもおります。『どんな漫画を使ったらいいのかわからない』『こんなことをやりたいけど、できるのか?』など、なんでもご相談ください。マンガIPのコンシェルジュとして、ご要望に応じたソリューションを提案させていただきたいと考えています」

大河「マンガIPを熟知したプロフェッショナルとしての知見を活用できるということですね」

鬼原「はい。具体的に活用したいIPや作家が決まっていなくても、ご相談いただくなかで適切と思われるものをこちらからご提案することもできます。また、作家の先生方と編集部が関係を築いてきた中で把握している、出身地や趣味、得意なジャンルやスタイルといった内情を踏まえることで、よりマッチング精度を高めることが可能です」

“マスに届く”のが集英社少女マンガIPならではの強み

大河「企業様がマンガIPを利用する一番のメリットは何でしょうか?」

鬼原「年齢を問わず、見る人に視覚的に一瞬で理解いただける分かりやすさにあると思います。なかでも少女マンガは華やかさや親しみやすさに優れ、ユーザーに訴える共感力にずば抜けています。特に女性をターゲットにしている企業様やブランドであれば、少女マンガのIPをご利用いただくことに大きな魅力・メリットを感じていただけるのではないでしょうか」

大河「近年、広告業界でもマンガIPを積極的に活用しようという動きが各社で広がっています。そうしたなかで、集英社の少女マンガIPならではの強みは何でしょうか?」

鬼原「『ときめきトゥナイト』『GALS!』『NANA』『君に届け』など、集英社の少女マンガは『誰もが一度は通った作品』が多いことが最大の強みです。もともと集英社のマンガ誌は、分かりやすく、よりたくさんの人に楽しんでもらうことを強く意識して作っています。そのため限られたニッチ層だけではなく、“一番真ん中”にいる大勢の消費者に訴求することが可能です」

大河「池野恋先生や矢沢あい先生など、誰もが知る作家先生にビジュアルの描き下ろしをお願いできるといった可能性もあるのですよね」

鬼原「はい。さらには、集英社の雑誌やメディアを認知拡大や拡散に活用できることも強みです。少女マンガ誌はもちろん、ファッション誌ともコラボレーションできるのは集英社ならではの大きなメリットだと思います」

企業と作品・作家、両方にプラスの効果をもたらす取り組みが理想

大河「『集英社少女マンガIPガイド』を設立した、そもそものきっかけは何だったのでしょうか?」

鬼原「長年マンガ雑誌の編集をしていたのですが、『マンガMee』というアプリマンガの編集の現場に在籍した際、これまで関わりのなかった企業様から多くの要望やお問い合わせをいただき、マンガへのニーズの高さを感じました。同時に当社のほうでは、お問い合わせいただく体制が十分に整っていないことにも気づきました。そこで、2026年に向けて社内公募があった『集英社創業100周年記念企画』のひとつとして『集英社マンガIPガイド』の設立を発案し、実際に始動することになったのです」

大河「こうしたマンガIPの網羅的な取り扱いは、集英社として初の試みです。どのようなことを期待していますか?」

鬼原「一般的にマンガ作品はアニメや映像などのメディア化で脚光を浴びますが、放映が終わると作品が一旦落ち着いてしまうといいますか、ユーザーと結びつくタッチポイントが減ってしまうのが実情です。しかし、マンガIPが輝ける時間はもっともっとあるのではないかと私は確信しています。それは連載が終了したとしてもです。例えば何十年も前に生まれたキャラクターであっても、今なお様々なブランドや自治体とコラボし、現代の若年層にも受け入れられているキャラクターIPもありますよね。集英社には企業様の商品やサービスの魅力を引き出すことができる、ご活用いただけるマンガIPがたくさんありますし、そうした企業様とのコラボレーションや新たなお取り組みによって、作品や作家をもっと輝かせたいという気持ちもあります。そんな共創関係を築ければ理想的ですね」

大河「今後に期待することを教えてください」

鬼原「蓋を開けてみないとわからないというのが正直なところですが、『集英社少女マンガIPガイド』をきっかけに、企業様にはもちろん、作品や作家にとってもプラスになるお取り組みを広げていければいいなと思っています。まずはサイトをご覧いただいて、気になるところがあればお気軽にお問い合わせください」

 

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