【新編集長インタビュー】
「JK(女子高生)の今と未来を応援する“No.1青春メディア”に」【Seventeen】成見玲子

1968年の創刊から56年間、時代が変わっても常に女子高生のバイブルとして発行し続けてきた雑誌「Seventeen」。今年6月に成見玲子が編集長に就任し、改めて「JK(女子高生)の今と未来を応援するNO.1青春メディア」を掲げ新体制が始動しました。「人生の中でとても大切な時間である“青春”に寄り添い、未来に向かって一緒に進めるメディアであることがSeventeenの価値」と話す成見編集長に、今後の展望を聞きました。

Seventeen編集長 成見玲子
2000年入社、雑誌販売部配属。2003年Seventeen編集部に異動、2016年副編集長に。2021年BAILA編集部副編集長を経て、2022年再びSeventeen編集部へ。2024年6月編集長に就任。

学生の頃、旅行が好きでいろんな国に行ったのですが、行く先々で日本のマンガに出会いました。その多くが集英社の作品で「海外でもこんなに影響力があるマンガ版権の仕事がしたい」と思い集英社に入社しました。最初に配属されたのは雑誌販売部。漫画雑誌を中心に担当しましたが、3年目に人事異動でSeventeen編集部へ。全く異なる職場への異動でしたが、あっという間に気がつけば編集者歴=ほぼSeventeen歴は20年に。仕事のポリシーは「まずは自分自身がとことん楽しんでつくる」。それが誌面に必ず反映されると信じています。編集長になった今は、編集部のみんながそう思ってつくってくれているといいなと思っています。

Q 現在のSeventeenの全体像は

年3回(3月、夏、秋冬)発行のプリント版と、SNS(Instagram、TikTok、X、LINE、Youtube)、そして、それらのプラットフォームとなるWebサイトがあります。Instagramは女子高生にとって情報収集のツールなので重視しています。また、TikTok公式アカウントのフォロワーは前年比141.8%、YouTubeは115.9%と伸長しており、TOTALリーチ数は約250万(2024年6月現在)です。

左から【雑誌】【Seventeen-Web】【Instagram・TikTok】

Qご好評いただいているタイアップ

プリント版では、女子高生にとって最も大事な新学期準備のタイミングで発行している春号(3月1日発行)で毎年恒例の「リュック特集」。毎年多くのクライアント様にご出広いただいています。

デジタルでは縦型動画メニューのオーダーが急増。実施例が増えており、Seventeenモデルを起用した動画がクライアント様にもユーザーにも高評価をいただいています。

新しい事例としては、Instagram(メタ社様)とのお取り組みがあります。Instagramの新機能やまだ知られていない機能を、Seventeenモデル2人が女子高生的シチュエーションを想定して紹介するというタイアップで、Instagramのリール2本、フィード1本、ストーリーズをアップして短期連載風に配信しました。非常に好評で、第2弾を9月に予定しています。

 

Q 今の読者世代・JKをどうとらえている?

昔も今も、恋愛やおしゃれ、友情という関心事は変わりませんが、圧倒的に変わったのは彼女たちが受け取る情報量と情報の取り方。スマホが登場して以来、情報への接し方が全く変わりました。主に情報を得るのはInstagramとTikTok。友達との関係も、デジタルでつながっている(実際に会ったことがない)というのも今や一般的。「推し活」ブームもあって、インスタでつながりライブ会場で初めて会うというケースも少なくありません。友達とのコミュニケーションの方法も変わってきていて、先ほどのメタ社のタイアップのようにデジタル上で仲良くなっていくことも多いようです。

また意外と思われるかもしれませんが、今の女子高生の半数以上は社会貢献に関心を持っています。企業のCSR活動とのコラボレーションは、彼女たちの未来の選択肢になるかもしれません。座談会で女子高生を話をしていると、おしゃれや推し活にも全力で取り組みながら将来や進路のために社会的な活動もしているなど、興味の幅が広くて驚かされます。そんな彼女たちを応援するSeventeenでありたいと思っています。

Q JKにとって雑誌(プリント版)の価値とは?

デジタルネイティブの彼女たちにとって、「紙」メディアはむしろ特別なものになっていると感じています。“推し”や好きなモデルが載っていたら、保存版として購入したい。「好きなものは手元に持っていたい、コレクションしたい」という感覚です。そしてスマホサイズではなく、誌面サイズで大きく愛でることにも価値があるようです。

もうひとつは、読者だけでなく「ご両親からの絶対的な信頼感」。先ほどご紹介した新学期準備号のリュック特集のクライアント様から伺ったのですが、「一緒に来店した親御さんがSeventeenを知っている、信頼感がある雑誌に載っていることで、商品の売れ方が全然違う」のだそうです。それも紙の雑誌であることの価値だと思っています。

Q 新編集長としてチャレンジしたいことは?

高校3年間というのは本当に一瞬で、人生の中でとても尊い時間です。彼女たちもそれをわかっていて、一瞬一瞬を全力で楽しもうとしています。女子高生にとっての「楽しい!」「可愛い!」「面白い!」のすべてをお届けするのはもちろん、彼女たちに寄り添いながら未来に向かって背中を押すことができる、“JKと今を最高に楽しみながら、未来に向かって一緒に進めるメディア”を目指します。

そのためにも「原点に帰る」ことを改めて考えたいと思っています。アンケートやインタビューは今はデジタルでもできますが、直接会いに行く。会ってみると、デジタル上で見せるのとは全く違うリアルな一人の女子高生なんです。実際に会うとわかることが絶対にあるので、座談会や「放課後Seventeen」などの小さなリアルの会を、頻度を上げて行っていきます。

Q  改めて「Seventeen」ブランドの3つの価値とは?

まず、圧倒的な「認知度と信頼度」。56年の歴史はやはり強みであり「3世代で読んでいます」という人も少なくありません。Seventeenは女子高生と一緒に青春を過ごしてきたメディアであり、Seventeenブランドへの信頼度には自信があります。もうひとつは「専属モデル」。STモデル卒業生で一線で活躍する女優・アーティストの錚々たる顔ぶれには誰もが驚くほど。いつの時代も読者の憧れの存在であり、そのモデルたちを広告に起用できるのはやはりSeventeenの強みです。そして、今の女子高生の「生の声」と「データ」を持っていること。常にメールアンケートが可能な現役JKメンバーは全国で約100名在籍しており、SNSで行う恒例の「Seventeenスーパーアンケート」ではリアルな女子高生の全貌がわかります。女子高生たちの投票で決定する「JKベストコスメ」は読者だけでなく、クライアント様にも注目されている人気企画です。また、女子高生を集めた座談会や商品の好感度調査なども機動力高く実施可能です。

Q プライベートでハマっていることは?

こんなに女子高生を語ってきましたが、家には9歳と4歳の息子がおり、プライベートでは男子にまみれています(笑)。帰宅すると、2人が公園から持ち帰ってきた何匹ものセミの幼虫が部屋の網戸で羽化していることも・・・!

最初は驚きましたが、一緒に観察しているうちに愛着が。羽化する瞬間は神秘的なエメラルドグリーンで、衝撃的に美しいんです。大多数がアブラゼミですが、羽化してみると透明な羽とモザイクみたいな模様の体が綺麗なミンミンゼミだったり、砂っぽくカサカサした幼虫は珍しいニイニイゼミだということが判明して、親子で「レアなセミだ!」と興奮したり。なんだかセミの羽化にもドラマがあって、結局、息子より私のほうが夢中になり、ハマってしまっています。

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