【MORE】刊行形態変更から1年、「プリント版MORE」読者の新たなインサイト

月刊より、年4回のムックへ。プリント版MOREが刊行形態を変更してから1年がたちました。2月発売の「MORE Spring 2025」はほぼ完売となるなど、売れ行きは絶好調です。MOREの新たな読者像や、次のチャレンジなどを、2024年にプリント版編集長に就任した杉本希久子に聞きました。

入社後、non-no編集部に配属、ファッションとビューティを担当。2017年、エクラ編集部に配属。主にビューティを担当。2020年MORE編集部に副編集長として配属。2024年MOREプリント版編集長に就任。

 

Qこの1年で、MORE読者に感じた変化を教えてください

時代を動かすと言われているZ世代が20代後半になり、まさに「働くZ世代」がMORE読者となりました。”知識と体験は一生モノ”というテーマを掲げてこの一年やってきましたが、実際会って話を聞くと、若いうちから一生モノとなる本質的にいいものや知識を手にしたいという読者が増えているのを感じます。

 

Q読者が「一生モノ」を求めるようになった?

そうですね。より本物志向で、価値があると思えば高いもので購入するという姿勢が顕著になったと思います。

 

Qそういった変化は誌面にも反映されていますか?

「投資すべき“名品”」、「美容賢者が認めた“コスメ”」、「ずっと役立つ“マネー”テク」など、これからの人生に役立つアイテムやテクニックを紹介するテーマが人気です。特に素敵先輩からのリコメンドは影響力大。神崎恵さんやMEGUMIさんがおすすめするコスメや、蛯原友里さんが語る名品テーマは読者からも反響が大きいものでした。また日常ずっと使うアイテムに関しては、厳選された優秀アイテムからより自分に合う一生モノを見つけたいという気持ちも強く、黒リュックやパウダーの徹底比較テーマが大ヒットしました。

 

Qほかに反響の大きな企画を教えてください

巻頭・巻末に脚本家や歌人の方にテーマに沿ってストーリーを作ってもらい、2つの視点から、エモーショナルなビジュアルとともに届けるというページを毎号作っています。物語やビジュアルが印象に残ると人気企画に。またハイブランドテーマでも、アイテムを紹介するだけでなく、その物作りに対する姿勢や、そのアイテムが誕生した背景を掲載するようにしているのですが、「教養が身に付いた」、「自分の中でよりその物への価値が高くなり、愛着がわいてくる」と大変好評です。

 

Q地方創生に取り組む「MORE JAPAN」

MORE JAPANとして毎号、日本全国「It  Girlの履歴書」を連載。日本各地の自分らしいライフスタイルを主体的に選んで、輝いている女性にフォーカスを当てて紹介しています。名古屋で家業の伝統工芸を自分らしく引き継いだ錺金具師や、高知県に移住して白拍子として活躍する女性などを取材させてもらいました。これからも日本全国にいる、主体的に生き方を選択して楽しんでいる女性をエンパワメントしていきます。

 

Q直近のニュースを教えてください

「MORE Spring 2025」は完売に近い売れ行きでした。‶未来投資したい「名品」と「アクション」“という人気の一生モノ特集に加え、「MORE Summer 2025」から連載が始まる新体制のtimeleszが女性誌初登場。SNS等でも話題になり、多くの読者に読んでもらえたことは大変ありがたいです。

 

Q最後にプリント版MOREの強みを教えてください

情緒的なビジュアルやストーリーとはデザイン性の高さや紙の質感含め、プリント版と相性がいいですし、一生モノは何回も読み返すためにも、モノで残したいという読者も多く、プリント版の強みかと思っております。また、100名を超える情報を発信する読者組織「MOREインフルエンサー」を抱えており、働くZ世代女子のインサイトはMOREが一番わかっております。またさらに読者のことを知るために、新たな読者組織を作る予定です。

 

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