〈BAILA〉
副業への興味は43%!
働く女性のリアルをリサーチ
【読者インサイト研究】データで読み解く生活者の本音 第4回
この連載では、様々な読者層を持つ集英社の各媒体で実施された読者アンケートから、マーケティング企画のヒントとなる「生活者のインサイト」をお届けしていきます。
第4回目は2022年春に内容を刷新し「30~40代の働く女性を全方位で応援する」メディアとして再発進した『BAILA』から。読者322人のアンケート結果で、コロナ禍を経て「働き方を変えたい」という希望と、現実との「ギャップ」も判明しました。
ポイント① :転職に積極的な人が増えた。
転職経験をきいたところ、転職経験ありが多数派。「今後5年以内に転職すると思うか」という質問には「絶対する」と「多分する」と回答した人が合計23%。キャリアアップやワークライフバランス向上のため、転職を重ねるパターンが増加しています。すでに5回以上転職した人も全体の1割います。
Q.転職した目的を聞いてみると…
・「キャリアアップや、自分の特技をより理想に近いかたちで活用していくため。毎回、思い描いた道にどんどん進んでいます!」(33歳・宣伝)
・「結婚や出産などのタイミングで。よりいい条件で、その時々に合った仕事をするのは、ストレスも少なくていい。いろんな人と出会えることや、いろんな職種で経験を積めるのもいい」(30歳・調理)
・「ワークライフバランスを考え転職。働きやすく、プライベートは充実しています。その分、給料は減りました」(32歳・メーカー事務)
・「夫の転勤先について行くため。新しい人間関係を築くのが想像以上に大変で、来世では同じ会社で働き続けたいです」(30歳・フリーランス)
Q.残業時間は?
平均10.4時間 / 残業ゼロの人は42%
働き方改革は進んでいる!残業なしも多数
残業時間が0〜10時間の人が約73%と圧倒的多数で、平均するとこの時間数に。11〜30時間が約18%、31〜50時間が約7%、51時間以上残業をする人は約2%。多くの人が無理のない仕事量にシフトしているようです。
これらの結果から、給与やキャリアだけではなく、自分の「ライフスタイル」とのバランスで仕事を見直す人が増えていると言えるでしょう。
ポイント②:副業への関心と、現実のギャップ。
副業について聞いてみたところ、「興味がある」と答えた人は43%。かなり高い関心が寄せられていると言えるでしょう。ただし、「実際に副業をしているか」という問いには90%の人が「していない」と答えるなど、その思いと現実にはギャップも。副業していると答えた人にそのジャンルを聞いてみると、「Webデザイン」「インフルエンサー」「データ入力」「YouTube」「ライター」といった答えが並びました。専門スキルがないと、副業には踏み出しにくいと言えそうです。
Q.今、仕事で悩んでいることは?
働いている人の2.5人に1人が「キャリアアップ」に、3人に1人が「仕事の内容」について頭を悩ませているという結果が。副業や転職についても約22%の人が考えているようです。
1位 キャリアアップ
2位 仕事の内容
3位 働き方(残業時間数など)、副業、転職
社会全体で「コロナをきっかけに自分のキャリアや、人生を見直す人が増えた」というイメージは、なんとなく共有されている印象です。しかし、そこから数値化して読み解くことで、生活者の本音に迫ることができます。とくに今回注目したいのは「転職」への積極性と、「副業したい」という希望に対して具体的に動けていないというギャップ。今一歩踏み込めない生活者に、どんなアプローチをかけるべきか、マーケターも考えていきたいところ。「ちょっとした情報やきっかけの有無で、動きだす人が多くいる」と考えれば、見逃せないポイントです。
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参考:【働く女性のリアル】残業時間は?テレワークしてる?副業は?バイラ世代の「働き方」も進化中!
イラスト/HARUKA HAYASAKA