白髪は染める? グレイヘアは
いつ頃から? アラフィー世代
の髪のお悩みを調査
【読者インサイト研究】データで読み解く生活者の本音 第26回
この連載では、様々な読者層を持つ集英社の各媒体で実施された読者アンケートから、マーケティング企画のヒントとなる「生活者のインサイト」をお届けしていきます。
第26回は40代〜50代の白髪に関するお悩みを調査。éclat読者329人の回答から、ふだん気になる点や、ケア方法、グレイヘア(白髪を染めずに生かすスタイルのこと)にどんな印象を持っているかも判明!
ポイント① 40代をすぎると、白髪が気になり始める人が80%以上。
白髪が目立ってきたと感じる時期は40代後半が最も多く、ついで50代と40代前半と続きます。悩みの上位が「白髪」が占められるのが、ちょうどエクラの読者層であるアラフィー(50歳前後)世代。はじめは白髪を抜いて対処している人も、その量が多くなってくると染めたりケアしたりする方法が気になり始めるようです。
〈読者の本音〉
・「40歳になったばかりのころは、いけないと思いつつ白髪を抜いていたこともあったけど……。47歳を過ぎていよいよ染めないと追いつかない」(48歳・公務員)
・「40代までは白髪の量が少なく、このまま増えないのでは?と思っていたけれど、50歳を過ぎて白髪が増えてきた。そんなに甘くはなかった……」(53歳・自営業)
Q白髪が目立つようになったのはいつから?
ポイント② とくにケアしたいのは「人から見て目立ちそうな部分」。
白髪でとくに気になるのは、こめかみ、頭頂部との回答が多くありました。とくに頭頂部の白髪は自分からは見えず、“人から見られている”不安があり、気になる部分ですし、こめかみや前髪も目立つ部分なのでストレスを感じるようです。
〈読者の本音〉
・「こめかみともみあげの白髪が多いので、前髪で隠しきれないのが辛い!」(50歳・会社員)
・「頭頂部の白髪は自分では気付きにくく、夫に『白髪増えたね』と言われてショックだった」(48歳・主婦)
Q白髪が目立つのはどの部分ですか?
Q白髪の量はどのくらいですか?
個人差はあるものの、ある程度目につく本数があるというのがエクラ世代の回答。カラーリングやカラートリートメントなど、何かしらの「白髪カバー」をしないと隠せないと考えていることも見て取れます。
ポイント③ 白髪ケアの方法は「美容室」派が半数超え!一方でさまざまなセルフケア需要も。
白髪ケアの方法ではヘアサロンが人気なのがわかります。ライフスタイルや白髪の量に合わせて、セルフカラーやカラートリートメント、1dayの白髪隠しで対応する人も多く、白髪対策の幅が広がりつつあるのが伺えます。
〈読者の本音〉
・「自分で染めた時、ムラになって失敗したので、やはり美容師さんに染めてもらう方が綺麗にカバーできると実感している」(49歳・会社員)
・「サロンでカラーすると伸びてきた部分が目立つのがイヤなので、あえてセルフカラーでムラに染めています」(51歳・公務員)
Q白髪は何で染めていますか?(複数回答)
Q美容室派の人は、どんな施術を受けていますか?(複数回答)
1位 アルカリカラーの普通の白髪染め 172名
2位 その他(ダメージレスのヘアカラー) 37名
3位 ヘナカラー 29名
4位 白髪ぼかしハイライト 23名
5位 ヘアマニキュア 21名
サロンカラーの種類がどんどん増えている昨今。単色で白髪を染めるというほかに、「白髪ぼかし」というカラー頻度を下げる施術の知名度が上がり、体験者も多いようです。ダメージをおさえる施術や、髪質ケアするメニューの人気が伺えますね。今のサロンでの白髪カラーについて、美容師さんに取材をしてみるとこんな分析が。
〈美容師の声〉
・「今のエクラ世代は20代からずっとカラーをしてきているのでとても意識が高い。そんなお客様でも色や仕上がりの質感が満足いくカラー剤が増えています」(40代・美容師)
・「ずっと染め続ける場合、やはり髪や頭皮へのダメージ予防が大切。そのためにもメーカーさんは、ナチュラル系のやさしいカラー剤の開発を頑張っているようです」(50代・美容師)
・「白髪ぼかしもそうですが、地肌にカラー剤をベッタリ塗らずに白髪を染める&ぼかすテクニックを、美容師自身が磨いていく必要もあると思っています」(40代・美容師)
ポイント④ 読者の悩みは白髪ケアの「ループ」にあることが判明!
1〜2ヶ月単位で染める人が半数を超えますが、根元の白髪が目立つとすぐに染めるという人は3週間以下の頻度に。「頻繁にそめるとダメージも気になる」という声がありました。仕方がないとはいえ、この白髪染めのループがエクラ世代のお悩みになっている様子。
Qどのくらいの頻度で白髪染めをしていますか?
Q 1day白髪隠しアイテムを使っている人は、どんなアイテムを使っていますか?(複数回答)
1位 白髪カバー用マスカラ 54名
2位 その他(眉用マスカラなど) 22名
3位 白髪隠し用パウダー 10名
4位 白髪隠し用スティック 9名
5位 白髪隠しスプレー 8名
1dayでの白髪カバーは、いかに気になる部分へピンポイントに塗布しやすいかが選ぶ基準。とかすだけで根元から色付けやすいマスカラが便利に感じるという意見が多く見られました。
Q白髪の一番の悩みはなんですか?
1位 染めてもすぐに白髪が生えてくる 150名
2位 白髪染めなどでお金がかかる 57名
3位 白髪染めの頭皮へのダメージが心配 44名
4位 カラー頻度が増えた 30名
5位 その他 30名 →理想の色にならない(13名)、白髪染めの時間がない(5名)
〈読者の本音〉
・「白髪染めの“やめ時”が悩ましい。今、完全なグレイカラーにしている方は、どのくらい“まだら”な時期があったのかを教えてほしい」(50歳・パート)
・「毎月の美容院代がキツいです。かと言ってそのままにしておくこともムリですし…」(49歳・会社員)
・「ある日突然、ジアミンアレルギーにならないか心配」(51歳・パート)
・「本音を言えば染めたくないが、老けて見えるからやるしかない」(52歳・主婦)
ポイント⑤ 「グレイヘア」にチャレンジするには迷いがある。
このように40代〜50代では増え始めて、「まばらにある白髪」に悩む人が多くいることがわかりました。割合としては染めるケアが人気で、完全なグレイヘア(グレイカラー)に移行するのは勇気がいる、いつ頃からグレイヘアにしたらいいのかわからないという声が見られました。全体をしっかり染めたい人、伸びてきた地毛に馴染ませて色をいれたい人など、トレンドにも敏感なエクラ読者ならではのこだわりも。白髪ケア情報の需要はかなり高いと言えるでしょう。
(参照:https://eclat.hpplus.jp/article/102856/01/)
エクラの読者は、40代後半からのおしゃれも暮らしも生き方ももっと私らしく輝きたい「JAPANマダム=Jマダム」。日本の素敵な大人の女性に向け、ファッション、ビューティ、旅、グルメなど「手の届くラグジュアリー」情報を発信していきます。購買意欲の高い優良顧客が特徴のエクラプレミアム通販も人気です。