創刊30周年プロジェクト発足!シュプール大躍進の秘密とは?
先ごろ発表になったABC考査(2017.7-12月期)では実売が前期調査比143%(前年同期比111%)と躍進中のシュプール。現在発売中の8月号も完売の勢い、と絶好調です。
来年、いよいよ創刊30周年という節目の年を迎えるにあたり、カウントダウンはこの秋からスタート。社内でも「シュプール創刊30周年プロジェクト」がすでに発足しました!
読者に、より一層楽しんでいただける特集を企画するとともに、30年間支持していただいたクライアントの皆さまへの感謝も込めて、日本発信のモード誌ならではの仕掛けもたくさん用意すべく、着々と準備は進んでいます。
まずは、現在の好調の秘密を、編集長に就任してちょうど1年の五十嵐編集長に取材しました。五十嵐が就任時から取り組み、大きな成果をあげた「秘密」は、次の3つの言葉に集約されます。
①原点回帰
「編集長に就任した時、まず、原点に立ち返ろうと思いました。シュプールは1989年に日本発信のモード誌として創刊され、常に流行は追うものではなく、自分たちが作って発信するものだ、という信念を持っていたと思います。
シュプールの原点は、日本基準の“かわいい”を軸に、一見自分とは遠い世界のハイモードを、必ずシュプール・フィルターを通して”日本人がDNAレベルで可愛いと思える”ものへ変換し、読者に届けること。
欧米人の“セクシー、ゴージャス”という価値観とは全く違う日本発信のモード誌ならではの表現方法は何か、ということに立ち返りました」
7月号、セリーヌのクリエイティブ・ディレクターのフィービー・ファイロのラストコレクションへのオマージュで構成した「私たちのタイムレス・セリーヌ」では、フィービーが手掛けた新旧のセリーヌの名品を榮倉奈々さん、長澤まさみさんらにも登場いただき、多角的に紹介。ブランドに寄り添ってきたシュプールだからこそのひとつの節目を象徴する誌面で、多くのモードラバーたちからの共感を得ることができました。
また、8月号の巻頭は、イギリス ブライトンのロイヤルパビリオンで特別撮影。ロマンテックで高貴なムードの漂う今シーズンのプレフォールにふさわしい雰囲気を探し、ロケ場所としてブライトンを厳選し、作り上げたページです。
②機嫌がいいこと
「そして、誌面にはとにかく機嫌のいい人がたくさん出ていることを心がけています(笑)。私は、大人の女性の条件って、”機嫌がいいこと”だと思うんです。読者の感情を心地よく揺さぶって、機嫌よく毎日を過ごせるような”何か”を共有したいと思いながら編集しています」
③「幕の内弁当」の愉しさ
「さらに、シュプールの魅力は、ハイモードとファッション以外の分野の素材を合わせた、いわば幕の内弁当の愉しさです。SPOすぐ・ポチる・オンナ(通販テーマ)、スケートは人生だ、しょっぱいおやつ部、プロレス女子、ビリヤニ天国…etc
最近のシュプールの特集には『これモード誌??』というテーマが並んでいると思われる方もいるかもしれませんね。ユーモアに満ちた、クスっと笑ってしまう内容も大切にしています」
ファッション以外のテーマもたくさん盛り込んでいる最近のシュプールですが、でも、韓流もスケートも漫画も、全てファッションの土壌の中で料理しているところがシュプールならでは。
例えばスケートの特集は、彼らにモードなファッションを着せこむことで、アーティスティックな部分を引き出し、ただのインタビューに終わらない新たな側面をうかがい知ることができたとスケートファンに評判になりました。
創刊30周年プロジェクトが発足し、今、様々な企画の検討が始まりました。急成長中のSPUR.JPでのデジタル表現も武器に、ビジュアル作りの精度を高め、ハイファッションの価値観を誌面とWEB、動画とで視点を変えて掘り下げていくことも目標にしています。特に、動画に関しては、大型の面白い企画を、と思っています。
「この機会にご協賛いただき、創刊以来シュプールが得意とする”妄想力”を武器に、誰もやったことのない、新しいことをご一緒させていただけたら嬉しいです!」
五十嵐も30周年にむけ、今まで以上にチカラが入っています。
ぜひ、今後ともシュプールにご期待いただけたらと思います!