SAJ2020に日高常務が登壇。
「スポーツ×ファッション」を語る
去る2月1日、SAJ(スポーツアナリティクスジャパン)2020が都内で開催され、この中で集英社の日高麻子常務が登壇。博報堂DYメディアパートナーズ コンテンツマーケティング部長、森永真弓様と『ファッション業界目線で見るスポーツ業界とアスリート』というテーマでトークセッションを行いました。
東京オリンピックを控え、スポーツ熱が高まる中、集英社がなぜファッション誌でスポーツコンテンツを制作するのか、という話題になりました。
「私がメンズノンノの編集者だったとき、Jリーグ創設翌年の1994年に、イタリアの有名ファッションブランドの本国サイドから、日本のトップアスリートをモデルに起用してほしいというリクエストを受けました。前例のないことだったので、ヴェルディ川崎のグラウンドにまでお願いに行き、苦労してページを作りました。(当時)セリエAペルージャに移籍したばかりの中田英寿選手を現地イタリアに出向いて取材撮影したときは、チームがとても協力的だったばかりでなく、普段は一般の人が入れないような寺院での撮影も許可が下り、ヨーロッパの人たちは、スポーツ選手、そしてファッションに敬意を払っている、ということを強く感じました。」(日高常務)
当時、スポーツ選手はどこへ行くにもジャージ、野球選手は金のネックレスにセカンドバッグ……スポーツ業界はおしゃれじゃないというイメージがありました。また、逆におしゃれをしたり、髪形を変えたアスリートが試合に負けると、「チャラチャラしているから負けるんだ」と批判される空気も。
「そんな中、メンズノンノでは積極的にスポーツ選手をモデルとして誌面に登場させてきました。Bリーグ開幕前には、多くの人に興味を持ってもらうべく、『B.LEAGUE BIBLE』というムックを制作。バスケットボール経験のあるタレント、モデルに登場いただき、話題を呼びました。昨年は、にわかファン限定ラグビー応援WEB MAGAZINE『楕円球LOVE』を立ち上げました。ファッションのトレンドと結びつけることで多くの人にラグビーを近くに感じてもらうために『100人のラガーシャツ』という企画を作り、ラガーシャツのコーディネート例を紹介、好評をいただきました。
最近はスポーツメーカー×アパレルメーカーのコラボは増えており、特にスニーカーに関しては行列ができるほど。渋野日向子さんの影響で、ゴルフウェアも話題になっています。いまやアスリートは、Beauty&Healthyの象徴ともいえます」
現在はスポーツ業界とアパレルメーカーの距離が近くなり、スポーツファンをはじめ、意識が変わってきていることをお伝えしました。
上記でも挙げたように、集英社ではスポーツを多角的に取り上げ、編集コンテンツ、広告コンテンツを作ってきました。そして、スポーツ×ファッションは今後、ますます注目される可能性があると思っています。この分野に興味がある方はぜひ、お問い合わせください。
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