〈BAILA〉充分なお休みを
とれていますか?
働く世代の休息事情。
【読者インサイト研究】データで読み解く生活者の本音 第10回
この連載では、様々な読者層を持つ集英社の各媒体で実施された読者アンケートから、マーケティング企画のヒントとなる「生活者のインサイト」をお届けしていきます。
第10回目は20~40代の忙しく働く世代の休息事情を調査。リモートワークやフレックスなど多様な働き方が認められつつある昨今ですが、オン/オフのメリハリや充分な睡眠時間に変化はあるのでしょうか…?
※2022年1月7日〜1月12日、BAILAメルマガ会員にアンケート。29〜42歳の164人が回答。
Q.今、あなたは充分に休息を取れていると感じますか?
ポイント①:過半数以上が「休めてない」と回答。休めていると答えた人の特徴は…?
休めている人/休めていない人、それぞれの理由&過ごし方について、様々な声が集まっています。休めていない人でとくに影響を感じるのはリモートワークなどを導入する中で、仕事と休憩のメリハリがつきにくくなったという声。家事育児などタスクの重なり方も気になるところ。またコロナウィルスの影響から、休日に自由に出かけられないので、リフレッシュしにくくなっているとの声もあがっています。
その一方で、休めていると答えた人の中で特徴的なコメントは「ひとりの時間」を大切にしているということ。短時間でも自分だけの時間を確保することでオン/オフを切り替える人が多いということがわかってきました。
【休めてません】
リモートワークでオンオフの切り替えが難しく、疲れやすくなった(IT系・38歳)
仕事の日は気持ちが驚くほど憂うつで、土日だけじゃ休みが足りない…(会社員・31歳)
自由に出かけたりできず、気分転換がしにくい。家で無駄にテレビを見ています…(事務・35歳)
だらだらSNSを見てしまい、気がついたら外が暗くなっています(コールセンター・31歳)
寝て体力回復したあと、たまった家事をしたら土日なんてすぐ終わる(事務・34歳)
休日起きたら昼、絶望! 罪悪感もあるし体も重たい(デザイン系・38歳)
常に眠気がつきまとっているのに、いざベッドに入ると眠れない(医療事務・38歳)
休日も仕事のことを考えてしまう。夢でも仕事しています(メーカー営業・33歳)
寝ても寝ても疲れが取れない!何の気力もわかない(事務・37歳)
【休めてます】
「何もしない日」を意識的に、定期的につくれると、休めているなと感じます(秘書・32歳)
朝起きて窓を開け、朝ごはんをしっかり食べると気持ちいい!(事務・34歳)
一日に1時間、無理やりにでも一人で過ごす時間をつくることが息抜きに(ライター・32歳)
美味しいコーヒーを何も考えずに飲むと、仕事中でもほっとひと息つける(団体職員・31歳)
趣味のパン作りのためにまとまった時間が取れたときは、充実した休みになります(薬品卸営業・35歳)
ストレッチなど、自分の体に必要なケアをすると休んだ気に。心も満たされる(事務・35歳)
コロナ禍で時差出勤やテレワークがOKになり、満員電車から解放されて大分気持ちが休まるようになった(商社営業・34歳)
休みの日でも平日と同じ時間に寝て起きるとすっきり休まる(公務員・33歳)
たまに午前半休を取って、好きな喫茶店でモーニングをするのが大切な休息時間(会社員・31歳)
深夜まで働くことをやめました(小売業・33歳)
Q.平均的な就寝時間は?
Q.質のいい睡眠をとれている実感はありますか?
ポイント③:一方で、「有給休暇」は7割が取りやすいと回答。
「疲れている」「睡眠不足」などの回答から、休暇も少ないのかと思いきや、なんと7割の人が取りやすいと回答しています。お休みはあるにも関わらず、疲れが取れないのはやはり「オン/オフの気分の切り替え」や「ひとりの時間」の作り方に課題があるのかも…?せっかくの休日ですから、自分なりに満喫できる方法を見つけていきたいですね。
忙しく働くBAILA世代の睡眠・休息事情調査、いかがだったでしょうか。
休暇があっても休めていない、疲れが取れないという声もあるのが気がかりです。様々なライフスタイル・勤務方法がある中で、オン/オフをどのように切り替えるかが課題となっている様子。また外出自粛をたびたび行われる中で、新しい「リフレッシュ方法」が今求められていることも判明しました。マーケターやブランド担当者側では、おうち時間・仕事時間とも異なる、「自分時間」という価値をどう提供するかが鍵と言えそうです。
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