12歳からデヴィッド・ボウイ
が好き!美しいものを愛する
Webエクラ塩谷新編集長

2023年最初の「新編集長インタビュー」は、昨年末、Webエクラ編集長に就任した塩谷(しおや)麻衣子です。1994年入社。ノンノ編集部に11年、その後はマキア、エクラ、マリソルと主に大人世代のビューティを担当し、数々のヒット企画を手掛けてきました。

実は、塩谷編集長は学生時代から大の美容好きで、卒論のテーマは「化粧の心理」だったと言います。

「大学では社会学を勉強していました。当時は“コスメおたく”と呼ばれる人たちが出てきた時期。大学3年生の時に『なぜ化粧をするのか』というレポートを出すことになり、周りの人たちにアンケートをとったりしてまとめたところ、先生に『これ、面白いから卒論にしたら』と言われ、テーマに選びました」

そんな経緯もあり、女性誌編集者は理想の仕事だという塩谷編集長。

「自分が40歳のときにマリソル、50歳でエクラと、自分の年齢と同じ読者層の雑誌を担当できたので、読者のニーズを測りつつ、自分の肌感覚を投影しながら誌面を作ることができたのはとても幸運だったと思います」

最近の仕事で印象に残っているのが、資生堂様との取り組みで本誌6ページ、日経新聞15段転載のタイアップとのこと。こちらは、クライアント様、代理店様と塩谷編集長との長年のお付き合い、信頼関係の中で実現したといっても過言ではありません。

「資生堂様の有名なコーポレートメッセージ『一瞬も 一生も 美しく』に負けないように、と言ってはおこがましいですが、それを意識して熟考してつくっています。新聞広告サイズにもなることを考慮し、構成やキャスティング、撮影はもちろん、キャッチやリードの一句までこだわりました。おかげさまでリピート出稿していただき、非常に光栄な企画となりました」

「エクラ売れ」という言葉が広まり、好調が続くエクラ。Webエクラ新編集長に就任し改めて俯瞰してみると、「エクラは本誌、Web、通販が非常にうまくリンクしており、いい情報を見極めてキャッチし、購入する読者さんが本当に多い」と感じているそうです。

「エクラの読者・ユーザーは雑誌に親しんできた世代なので、本誌を見て店舗に走る方も多いのですが、今はデジタルリテラシーの高いアラフィー世代も増えています。先日も、コートのタイアップ企画でお取組みさせていただいたクライアント様より、掲載初日に『エクラ経由でもう4枚売れました!』と嬉しいお声でご連絡をいただきました。こちらはWebページから遷移し、オンラインで購入していただいたそうです」

Webはオリジナルコンテンツを強化する予定で、新しい広告メニューも準備中。本誌クオリティのファッション記事を充実させ“おしゃれアラフィー”の満足度もさらに上げて行く予定だとか。さらに「エクラのタッチポイントを広げていきたい」と意欲を見せます。

「コロナ禍を経て、エクラ読者の皆さんの中にも『エクラと、もっと繋がりたい』という空気を感じます。ライブ配信や、イベントなどもできたら……。そこで『新しい、もっとよいもの』を知っていただいて、『エクラ売れ』を加速させたいですね」

また、エクラの強みであり人気コンテンツでもあるのが読者インフルエンサー組織「エクラ華組(読者モデル)」と「チームJマダム(読者ブロガー)」。彼女たちのブログはアクセス数が増えており、タイアップでの起用も可能です。

「アクティブでおしゃれで、今の50代を象徴している人たちです。ブログをご覧いただくと、エクラ世代のリアルを感じていただけると思いますので、ぜひご覧ください。彼女たちと共に『いろいろあるけど、50代って楽しい!』と信じ、発信し続けるメディアでありたいと思っています」
https://eclat.hpplus.jp/hanagumi
https://eclat.hpplus.jp/jmadam

プライベートでは、40年近いデヴィッド・ボウイのファン。2016年に亡くなってから7年経ちますが、今でもウォッチはかかさないのだとか。

「きっかけは12才の時に見た映画『戦場のメリークリスマス』。『こんなにきれいな人がいるんだ!』と衝撃を受けました。その後の人生に本当に大きな影響を受けましたが、きれいなもの、美しいものが好きという感性は、ここから始まったのかもしれません(笑)。春には、ドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』が公開されるので本当に楽しみです。今でも世界中の人がデヴィッド・ボウイのことを話題にし続けていて、SNSのウォッチも欠かせません」

美しきものをこよなく愛し続ける塩谷編集長が率いるWebエクラが新体制で動き始めています。自身と同世代の読者・ユーザーに向けて、「50代を楽しんで生きていくすべて」をコンテンツに詰め込んで、発信していくはずです。今後のエクラに期待してください。

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