30代女性の心を躍らせたい!
BAILA中川新編集長は
3度のメシより野球好き
毎回、人気記事となる『新編集長インタビュー』。今回は先月、BAILA本誌編集長に就任した中川友紀編集長の登場です。
1997年に入社、MORE編集部に9年、SPUR編集部に3年、そして現在も在籍のBAILAに14年。ファッション畑をずっと歩んできた中川編集長に、新方針からプライベートまでお聞きしました。
「子どものころからファッション誌が好きで、中高校生の頃は『mc Sister』を毎月欠かさず読んでいました。気に入った服があると巻末のショップリストを見て『〇〇ページに載っている、この服まだありますか?』って電話をしたり、自分で買うには少し高い服は母をお店まで連れて行って買ってもらったり……。雑誌に載っている小さな1枚の写真にも、本当にワクワクしていましたね」
そして念願かなってファッション誌の編集者に。MORE、SPUR、BAILAで、リアルファッションからハイファッションまで、あらゆる方向からファッションと関わってきたと言います。
「MOREにいた頃は全国のおしゃれスナップ全盛期で、北海道から九州までいろんな街に行きました。たくさんの人に声をかけて、写真を撮らせてもらって。1日中各地の女の子のファッションを見続けた経験は、今のファッション編集者としてのベースになっていると思います。SPURはまた全然違うアプローチなのですが、見る目を養えたのはもちろん、ビジュアルの表現の仕方は本当に勉強になりました。また、カルチャーテーマも担当し、著名な作家たちと仕事ができたことは、読書好きの私にとって貴重でした。そしてBAILAでは、“働く女性”のリアルなファッションと向き合い、時代を象徴するような人気モデルたちと一緒にページをつくってきました」
中川編集長が最近手掛けた大仕事と言えば、三陽商会様の設立80周年企画、ブランド総合カタログの特別版「The Joy of Fashion(ザ ジョイ オブ ファッション)」の制作です。
ADNAVIでもご紹介しましたが、全100ページのボリュームでカタログ以上の『読む楽しさ』 が詰まった1冊になっています。綿矢りささんのエッセイやアナウンサー宇垣美里さんのジャケットオーダー企画などは、中川さんの発案。反響も高く、この秋冬も継続してご発注をいただきました。
編集ページでもタイアップでも、スタッフやモデル、クライアント様を最高の状態でひとつにまとめる「チーム中川」の仕事ぶりは、やはり雑誌を心から愛するがゆえ。「雑誌に掲載される写真、原稿はプロの仕事の集結です。そのクオリティをぜひ楽しんでほしいです!」
その中川編集長が率いる今後のBAILAは、働く30代の女性たちに向け、ファッション、ビューティ、ライフスタイルすべてのテーマにおいて「目から鱗が落ちるような情報を、よりわかりやすく発信」していくと言います。
「30代の女性って、キャリアアップする人もいれば、出産で生活が変わる人もいる。婚活している人、妊活している人、転職する人、独身で自分の楽しみを謳歌する人……ライフスタイルの選択肢が一番多い世代なんです。だから当然、求める情報も多岐にわたります。今はスマホであらゆる情報を得ることができますが、BAILAができることはこの世代の”迷子“に、楽しくて役立つ一次情報を届けること。“BAILA”はスペイン語で『踊る』という意味なのですが、まさに読者が高揚感を感じる世界感や情報を発信していきます。人生を楽しみたい働く30代に、BAILAを読むことで心が動く、心が躍る体験を提供していきたいと思います」
そして「学び」もBAILA読者が求めるキーワードです。
「仕事やお金など学びに特化した『バイラカレッジ』は毎号やっていく予定です。今後はオンライン講座やリアルイベントなどに活動の幅を広げ、BAILAのもうひとつの柱になるようにブランディングしていきたいと思っています。これからの人生にたくさんの選択肢があり、希望に満ちあふれたBAILA世代は自己投資を惜しみません。BAILAのフィルターを通して、良質ですぐに役立つ情報を届けていきます」
プライベートでは大の野球好きを公言。子どものころから阪神ファンだそうです。
「父の影響で物心ついた頃から野球を観ているのですが、私にとって野球選手はスーパーマンです。毎晩、CSの『プロ野球ニュース』は欠かさずチェックしています。球場へもよく足を運びますね。WBCはTVで全試合観ました。今はやっぱり大谷選手の試合を球場に観に行きたいですね。コロナ前にアナハイムまで行ったのですが、ケガで試合に出ていなかったんです。大谷選手と同じ時代に生まれてきたことに、神さまありがとう、って思っています(笑)」