「10年後まで覚えている
ページを」。それに対して
メンズノンノの解答は?
メンズノンノ11月号ヘルノ様の4ページタイアップ事例をご紹介します。そのオリエンテーションでは、意外なリクエストがありました。
「多くのクライアント様は、当然ではありますが反響の大きさや売り上げにつながるページ作りをご希望されます。ところが今回のリクエストは『本国も喜んでくれるような良質なファッションビジュアルであること』と『読者が10年後でもこのページのことを覚えていて、ヘルノのアイテムを買ってくれるようなページ作り』。作り手としては、非常にモチベーションの上がるお言葉でした」(メンズノンノ稲葉副編集長)
それに応えるべく、モデルにはドラマ出演で人気急上昇中の鈴木仁さんの起用を決めました。
「ファッションビジュアル重視とはいいつつも、反響はあるに越したことはありません。鈴木仁さんはヘルノのような海外ブランドのアイテムをしっかり着こなすスタイルのよさがありつつ、今、出演中のドラマが話題になるなど、俳優としての活動でも注目されています。モデルとして、そして俳優としての人気のバランスのよさから起用にいたりました」(同)
1ページ立ち落としで4カットという迫力のある見せ方は、服を着こなせて、表情を作れるモデル、そしてファッションを知り尽くしたスタイリストがいてこそ完成できると編集部は自信をのぞかせます。
「今回のようなページの作り方は、90年代のメンズノンノで主流でした。アイテムのディテールはしっかりおさえつつも説明的にならず、迫力あるモデルカットは“往年のメンズノンノ感”を意識したところもあります。そして、メンズノンノがこのようなページ作りができる強みは、今回の鈴木仁さんの例をとってもわかるように、俳優としても活躍しながら、『服をしっかり着こなせる』専属モデルの存在があるから。加えて経験豊富なスタイリストが、ビジュアルをきちんとプロデュースしながらも『飛ばしすぎない』王道のコーディネートで、アイテム自体の魅力をしっかり伝えることができることだと思います」(同)
そして、ファッションへの関心が高い読者の存在が多数ついていることも、メンズノンノの強み。この挑戦的な構成、レイアウトの誌面も受け入れられたようです。
「読者はファッションリテラシーが高く、かつ新しいもの好き。たとえば今回お取り上げした商品であるダウンに関しても、機能性はもちろん、デザインでの満足度も求める傾向が強いと思います。また、購買意欲が高い読者も多く、ハイブランドの高いプライスレンジのダウン(アウター)類などを買う、という声もよく聞きます」
ハイブランドでも、好きなファッションには投資を惜しまないメンズノンノ読者。ファッション感度の高いスタッフが作り上げる世界観は、間違いなく読者の心を掴んでいます。今後も、メンズノンノのファッションページにご注目ください。
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