働く30代〜40代女性の
美容予算のリアル。
お金を一番かけるコスメは…

【読者インサイト研究】データで読み解く生活者の本音 第27回

この連載では、様々な読者層を持つ集英社の各媒体で実施された読者アンケートから、マーケティング企画のヒントとなる「生活者のインサイト」をお届けしていきます。第27回は「美容」についてバイラ読者322人のリアルな声を調査。その世代ならではのお悩みや美容意識、美容予算の内訳も見えてきました。

ポイント① 「デパコス」をメインに、プチプラ&韓国コスメも賢く使う!
アンケートで見えてきた好きなコスメブランドは、やはり「デパコス(百貨店やデパートのコスメカウンターで販売されているブランドの化粧品)」が中心。スキンケアによりお金をかけている人が多くいました。ただ、メイク用品すべてをデパコスで……ということはなく、プチプラコスメや韓国コスメも利用するという声も多数。メイク・スキンケア用品、どちらも韓国コスメを使うという人も見られました。

ポイント② 美容の予算は全体の3割が毎月1〜3万円。1割の人は3万円以上!
こちらのグラフはメイクやスキンケアのアイテム購入だけでなく、サロンなどの費用も含めた額。
「20代前半から先行投資で美容にお金をかけています。美容は裏切らないので!」(33歳・営業事務)など将来を見据えて投資する人も。美容意識が高く、毎月3万円くらい使うとの回答も多くありました。

Q.美容の予算は毎月どのくらい?

  

ポイント③ 美容家電への関心が高い。すでに持っている&欲しいと回答したのは7割!
お家でケアできる「美容家電」は人気。すでに持っている人が4割、欲しい人が3割強と、7割以上の人が興味あり。中でも最も人気のアイテムはスチーマー、次点は美顔器となりました。読者がよくチェックしているメーカーでは「パナソニック」「ヤーマン」「ReFa」の名前が挙がっていました。さらに、薄着になる季節には、スリミングや脱毛機器への注目も高まってきます。

Q.美容家電は持っている?

 

ポイント④ 気になる肌悩みは?「年齢」とともに出てきがちなトラブルがランクイン。
毛穴と僅差でシミが1位に。そのほかに「マスク生活になってから特にフェイスラインのたるみや、肌荒れが気になる」(39歳・アパレル)など、コロナ禍を経験したがゆえの声も。規制の緩和に伴い、マスクを外す機会も徐々に増える中、読者のモチベーションもアップしてきそう。とくに気になる箇所には「美容医療も検討中」(41歳・事務)という声もありました。

Q.気になる肌悩みは?

1 シミ

2 毛穴

3 乾燥

4 ほうれい線、たるみ、吹き出もの

ポイント⑤ とくにお金をかけるのは「美容液」。肌のベース作りを意識する人が多い。
美容アイテムの中で、特にお金をかけるのは「美容液」という結果に。ランキングからわかるように、ポイントメイクよりもベースメイクや化粧水などのアイテムが占めていて、「きれいな肌をつくる、見せる」ことにこだわる人が多い様子。美容液やファンデーションなどのベースメイクアイテムひとつに1万円以上出すという声もあり、モチベーションの高さがうかがえます。

Q.コスメのなかでいちばんお金をかけたいアイテムは?

1 美容液 「最高で2万円以上出す人が2割」

2 ファンデーションなどベースメイク 「最高で1万円以上出す人が3割強」

3 化粧水

4 洗顔やクレンジング

ポイント⑥ 30代を過ぎると、体型の変化をとくに気にする人が増加。
体の変化で気になる点を聞いてみたところ、1位は「肌悩み」の項目と同じくシミ・シワでした。とくに顔は毎日鏡で見るため、気になる人が多いのかもしれません。それ以外には、お腹の脂肪や体重についての悩みが挙がっています。「20代のときはなかったいろんな悩みが出てきた……」(37歳・営業事務)と、仕方ないとはいえ加齢による変化・お悩みの増加が感じられます。

Q.30代になって感じる体の変化は?

1 シミやシワが増えた

2 お腹の脂肪が増えた

3 体重が増えた

4 腰の脂肪が増えた、お尻の位置が下がった

BAILAの読者の多くは30代〜40代。肌質や体型の変化等、とくに「年齢による変化」にアプローチしたいと考えていることがわかります。ポイントメイクではプチプラコスメや韓国コスメも人気ですが、気になる部分には惜しまず高額なアイテムを投入する傾向も。美容家電や美容医療を積極的に検討する声も挙がっていて、自身のケアに対するモチベーションがとても高い世代と言えるでしょう。

(参照:https://baila.hpplus.jp/work/report/48515/1


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